[(an imitation) blood orange]

Mr.Children [(an imitation) blood orange]歌詞
1.hypnosis

作詞:Kazutoshi Sakurai
作曲:Kazutoshi Sakurai

揺れ動く想いが風に吹かれて
群青色の夕闇に溶け
迷いを消してくれるなら

すべてが思い通りにならぬことくらいは
知っているつもり でもすんなり
受け入れられもしないから

不安に追いつかれないよう
願いを今、遠くへ遠くへと

今日も見果てぬ夢が
僕をまた弄んで
暗いトンネルの向こうに光をチラつかす
叶うならこのまま 夢のまんま
もう現実から見捨てられても
構わないさ

自分に潜んでた狂気が首をもたげて
牙を剥き出し 遠吠えをあげる
もう手懐けられはしないだろう

国道に弓張り月
消えそうな細く尊い煌き

オブラートに包んで
何度も飲み込んだ悔しさが
今歯軋りをしながら僕を突き動かす
新しい何かに出会えるかな
今終わらぬ夢のその先に
僕は手を伸ばす

今日も見果てぬ夢が
僕をまた弄んで
深い深海に沈んだ希望をチラつかす
叶うならこのまま 夢のまんま
もう現実に引き返せなくたっていい
いつか新しい自分にまた出会えるまで
そうさ終わらぬ夢のその先に
僕は手を伸ばす


2.Marshmallow day

作詞:Kazutoshi Sakurai
作曲:Kazutoshi Sakurai

レーシングカーのエンジンみたいな
唸りを 高鳴りを 胸が上げ
中心に向かって突き上げるよ
You're beautiful
It's marshmallow day

まるで3D映画
ハリウッドから飛び出したようなSmile
次第に惹き込まれて
自分を見失うよ

チューインガムの味のように
消えてなくなったりしないでよ
甘い想いが膨らみだしてる
注意深く そして狂おしく
君の感触を噛み締めよう
everything is a taste of you

もっと他にすべきことがあると
分かってても手に付かない
高台の鐘が鳴り響くように
You're beautiful
こだましてる

何ひとつの不自由もなく
最近過ごしてたのに
今や君のいない世界を
想像して怯えるよ

睡眠不足が続く日でも
君に逢えるのなら飛んでく
その瞬間を待ち焦がれてる
チューニングを君に合わせて
同じ歌を口ずさもう
everyday I sing for you

柔らかな体温に触れる時
心は天空を飛んでる
Ah このまま死んでしまえるなら
それが良い
君の吐息
甘い雰囲気に埋もれて

チューインガムの味のように
消えてなくなったりしないでよ
甘い想いはまだ膨らんでる
注意深く そして優しく
君の感触を噛み締めよう
everything is a taste of you

チューニングは君に合わすよ
幸せな歌を歌ってこう
everyday, I sing for…
everything is a taste of…
everyday, marshmallow day


3.End of the day

作詞:桜井和寿
作曲:桜井和寿

目指したものが 自分とはあまりにかけ離れてて
どうせあそこには 届くはずがないんだって吠える
「なんとかなるさ」「ケ・セラ・セラ」
「It's gonna be alright」
そんなフレーズさえも とんだ戯言に思える

End of the day 昨日と変わらぬ1日が
End of the day また過ぎる

いつか いつの日か そう言ってやり過ごして
気が付きゃロスタイム
で、慌てるから乞食は貰い損ねる
甘えて過ごした 子供の頃と根底は同じ
今日も一からの
いやマイナスからのスタートを切る

End of the day 少しも前に進んでない
End of the day また同じミス

Oh No! Oh Yes!
あと一歩のとこまで きっと来てる
そうやって言い聞かせて
もっと もっと
輝ける日は来る きっと来る
もう少し そう信じて

競争しながら 人は切磋琢磨していくんですか?
その理想論が また人の上に人をつくる
なんてデカイ話にすり替えて
何かを否定しなくちゃ
もう可哀想なくらいに 自分がちっちゃく思える

End of the day どのくらいの価値があるんだろう?
End of the day 今の自分に

Oh No! Oh Yes!
本当はもう掴んでて 届いてて
気付いてないだけ
もっと もっと
羽ばたける日は来る きっと来る
あと少しそう信じて

Oh No! Oh Yes!
あと一歩のとこまで きっと来てる
そうやって言い聞かせて
もっと もっと
輝ける日は来る きっと来る
もう少し そう信じて
Oh No! Oh Yes!
本当はもう掴んでて 届いてて
気付いてないだけ
もっと もっと
羽ばたける日は来る きっと来る
とりあえずそう信じて
あと少し そう信じて

無くしたものと手にしたものを秤にかければ
きっと圧倒的に前者に傾くと知ってる
でも明日は来るさ
寒い夜にだって終わりは来るさ
太陽は昇り
どんな人の上にもまた新しい 暖かな光


4.常套句

作詞:Kazutoshi Sakurai
作曲:Kazutoshi Sakurai

君が思うよりも
僕は不安で寂しくて
今日も明日も ただ精一杯
この想いにしがみ付く

君に会いたい 君に会いたい
何していますか 気分はどう
君に会いたい 君に会いたい
愛しています 君はどう

「君が思うよりも
君はもっと美しくて...」
そう言うと決まって 少し膨れるけど
からかってなどいないよ

君に会いたい 君に会いたい
何していたって 君を想う
君に会いたい 君に会いたい
愛しています

今日も 嬉しさと 悲しみの間を揺れている
狂おしいほど

君に会いたい 君に会いたい
何していますか 気分はどう
君に会いたい 君に会いたい
愛しています 君はどう

君に会いたい 君に会いたい
愛しています


5.pieces

作詞:桜井和寿
作曲:桜井和寿

ずっと笑って過ごしてたいのに
真っ直ぐな想いを抱きしめたいのに
だけど口を突いて出るのは
「もう こんなはずじゃなかったな…」

強く早く駆け抜けるほど
向かい風もきつくなるんだな
右へ左へ煽られてバランスを崩しながら
僕等 ここにいる

軌道を逸れて
放り出された夢が 夢が萎んでく
どこかに不時着しようか って頭をかすめる
粉々になったら 匂いに紛れて
君の元へ飛んでくから
そのときは思い切り 吸い込んでよ

僕等はひとつ
でも ひとつひとつ
きっとすべてを分かち合えはしない
互いが流す涙に気付かずにすれ違って
今日も ここにいる

失くしたピースは見つからないけど
それでもパズルを続けよう
全部埋まらないのは わかってる それでいい
その空白はね
これから僕等が夢を描くための余白
いつか描いたやつより 本物にしよう

失くしたピースで空いてるスペースは
何かの模様にも思える
まるで僕等が残した足跡みたいだな
そのふぞろいの一歩が
今日まで僕等が共に夢を追った軌跡
また 次の一歩を踏み出してみよう

軌道を逸れて
放り出された夢が 夢が萎んでく
このまま消えそうだなんて 頭をかすめる
でも 消えてなくなっても なくなりはしないだろう
君と共に生きた奇跡
さぁ 次の余白に続きを描こう

いつか描いたやつより 本物にしよう


6.イミテーションの木

作詞:Kazutoshi Sakurai
作曲:Kazutoshi Sakurai

導火線の火が
シュって音を立てて砂浜を這う
その細く強い光
一瞬、静寂がふっと夜を包んで
浮かび上がる あの娘の横顔

風に乗って響いてく音 火薬の匂い
打ち上げられた花火に夢を重ね見上げていた

深く沈めた記憶
向こう岸に捨てた憧れ
青臭い恋のうた

時間は残酷
もう魔法は解けてしまった
過去ばかりが綺麗に見える
現在(いま)がまた散らかっていく

リニューアルしたビルの中
イミテーションの木が茂る
その永遠の緑をボーっと見ていた

世界中に起こってる悲劇と比べたら
僕の抱えたモヤモヤなど
戯言だってよく知っている

イミテーションの木の下を
少年が飛び跳ねている
それを見た誰かの顔がほころぶ
情熱も夢も持たない張りぼての命だとしても
こんなふうに誰かをそっと癒せるなら

導火線が今
シュって音を立てて胸に点る
この確かな強い光

無機質なそのビルの中
イミテーションの木は茂る
なにかの役割を持ってそこにある
イミテーションの
イミテーションの
張りぼての命でも人を癒せるなら
本物じゃなくても君を癒せるなら


7.かぞえうた

作詞:桜井和寿
作曲:桜井和寿

かぞえうた
さぁ なにをかぞえよう
なにもない くらいやみから
ひとつふたつ
もうひとつと かぞえて
こころがさがしあてたのは
あなたのうた

たとえるなら
ねぇ なんにたとえよう
こえもないかなしみなら
ひとつふたつ
もうひとつと わすれて
また ふりだしからはじめる
きぼうのうた

わらえるかい
きっと わらえるよ
べつにむりなんかしなくても
ひとりふたり
もうひとりと つられて
いつか いっしょにうたいたいな
えがおのうた

僕らは思っていた以上に
脆くて 小さくて 弱い
でも風に揺れる稲穂のように
柔らかく たくましく 強い
そう信じて

かぞえうた
さぁ なにをかぞえよう
こごえそうな くらいうみから
ひとつふたつ
もうひとつと かぞえて
あなたがさがしあてたのは
きぼうのうた
ひとつふたつ
もうひとつと ゆれてる
ともしびににた
きえない きぼうのうた


8.インマイタウン

作詞:Kazutoshi Sakurai
作曲:Kazutoshi Sakurai

年末に目眩がして 立ち止まる人波
フワフワした足取りで踏む水溜まり
Do you know my mind?
Do you know my mind?
彷徨える my life

ぶつかっても謝んない この町のしきたり
比較的 平常心でやり過ごせてる
このまま このまま
流されて my town

処が変われば 己も変われる
戯けた姿も生きる道
瞳を閉じれば 自由は広がる
虹の橋 渡ろう

友人は嫌気がしたとtwitter に書き込み
フロリダを旅してみたいと言う

Do you know my mind?
Do you know my mind?
流されて my town

リズムに合わせて どこでも踊れる
ほどけた靴ひもでも踊る
両耳塞げば 未来は広がる
大きな夢 描こう

子供らは 有り余った無邪気さで雄叫び
グラウンドへと飛び出していく

さよなら さよなら
また会う日まで
このまま このまま
今年も終わるよ
Do you know my mind?
Do you know my mind?
流されて 彷徨う in my town


9.過去と未来と交信する男

作詞:Kazutoshi Sakurai
作曲:Kazutoshi Sakurai

わかっています
皆が私を見る懐疑的な目
「虚言癖のある怪しい奴」とのレッテル

お金など頂きません
でも私を信じれることが
唯一必要になる条件

差し出すその手を握りしめたら
ゆっくり目を瞑って深く息を吸う

悲しい過去が見えます
傷付き疲れたあなたが
暗い道の上で立ち止まってる
でも心配はいらない
私にはわかります
それ以上を聞きたいなら また来週

すべてを知らない方が きっとあなたの為
「それでも...」って覚悟ならば話そう

大きな何かに守られています
お気付きですか?
あなたは幸運な御人

とても愛してくれた
その人に心当たりがあるんではないですか?
思い出せる?
そして今もあなたを優しく導いてる
耳を澄ませばあなたにも聞こえるはずです

今日の依頼人は誰?
どんな迷いを抱えた人?
半年先まで予約はいっぱいだ

見たくも 知りたくも なくたって見える
そして今日も
目を瞑って深く息を吸う

安らいだ未来が見えます
暖かなひだまりの中にあるベンチにあなたは座っている
だから心配はいらない
慌てずに行きなさい
あなたが今歩くこの道を
とても愛してくれる誰かがあなたを待っている
それが今の私に言えるすべて

わかっています
皆が私を見る懐疑的な目
そう私こそ過去と未来が見える
この運命を少し呪う男


10.Happy Song

作詞:Kazutoshi Sakurai
作曲:Kazutoshi Sakurai

少しだけ仕事をほっぽって
もうどっか遠くに行こう
軽井沢 ハワイ いや エベレスト
世界中をひとしきり空想

Wow... Oh Wow
自分にエールを!
Wow... Oh Wow
悩んでたって始まりゃしねえぞ

目紛るしく変わっていく世界に
ちょっと足がすくんでしまいそうな近頃
まるで 前へ倣(なら)えの 右へ倣(なら)えの
優等生モード
でも I believe
相も変わらずに
いつだってこの胸に流れる
悲しいほどにハイテンションな
Happy Song を歌おうよ

通りすがりの人が
憐憫(れんびん)の表情を浮かべるも
両手に掴んだポップコーンを頬張って
明日へ駆けて行こう

Wow... Oh Wow
君にエールを!
Wow... Oh Wow
立ち止まってないで先に進もう

もう のんびりと生きていきたいなんて
ちょっと口にしてみたりする近頃
まるで 吠えない犬 羽のない鳥
ちゃんと放送コード
でも I believe
ずっと忘られずに
今日だってこの胸に流れる
寂しい昨日と手を繋いで
Happy Song を歌おうよ

どういう未来が待っていようとも
向こうの景色を僕は見に行かなくちゃ
きっとウンザリしたり凹んだり
新たな敵が道を塞いでても
さぁ!

目紛るしく変わっていく世界に
ちょっと足がすくんでしまいそうな近頃
まるで 前へ倣えの 右へ倣えの
優等生モード
でも I believe
相も変わらずに
いつだってこの胸に流れる
悲しいほどに脳天気な
Happy Song を歌おうよ

寂しい昨日と手を繋いで
Happy Song を歌おうよ


11.祈り ~涙の軌道

作詞:桜井和寿
作曲:桜井和寿

悴(かじか)んだ君の手を握り締めると
「このまま時間が止まれば...」って思う
覗き込むような目が嘘を探してる
馬鹿だな 何も出てきやしないと笑って答える

遠い未来を夢見たり 憂いたり
今日も頭の中で行ったり来たり
触らないで なるだけ手を加えぬように
心の軌道を見届けたい

さようなら さようなら さようなら
夢に泥を塗りつける自分の醜さに
無防備な夢想家だって 誰かが揶揄しても
揺るがぬ想いを 願いを 持ち続けたい

見慣れた場所が違う顔して見えるのも
本当は僕の目線が変わってきたから
「純粋」や「素直」って言葉に
悪意を感じてしまうのは
きっと僕に もう邪気があるんだね

忘れようとして でも思い起こしたり
いくつになっても皆 似たり寄ったり
失くしたくないものが ひとつまたひとつ
心の軌道に色を添えて

迷ったら その胸の河口から
聞こえてくる流れに耳を澄ませばいい
ざわめいた きらめいた 透き通る流れに
笹舟のような 祈りを 浮かべればいい

君が泣いて笑って
その度心を揺らす
もっと強くありたいって想いで
胸は震えている

忘れないで 君に宿った光
いつまでも消えぬように 見守りたい

さようなら さようなら さようなら
憧れを踏みつける自分の弱さに
悲しみが 寂しさが 時々こぼれても
涙の軌道は綺麗な川に変わる
そこに
笹舟のような 祈りを 浮かべればいい